マンションオーナーの賃貸・引っ越しブログ

愛知在住、東京でマンションオーナーをしている著者の不動産賃貸や不動産投資についてのブログです。

賃貸物件の「1階」と「2階以上」との違いー住みやすさを考える

 
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 賃貸物件を検討するときに、1階の物件と2階以上の物件はどちらが暮らしやすいのか、を考える場面が出てくることがあります。今回は両者の特徴やメリット・デメリットなどをお伝えしていきたいと思います。


□「1階の物件」の特徴


○家賃が安い


 複数階の建物の賃貸物件の場合、1階の物件が一番安いことが多いです。およそ数千円程度から、最上階と比較すると場合によっては1万円近く金額が違うこともあります。毎月の支払いのことになるので、ここは大きいですね。


○出入りが楽


 これも1階の物件の特徴ですね。玄関を出て、すぐ駐車場に到着する、教養のごみ捨て場もすぐ近くにある、など日常のアクションが比較的とりやすいです。階段やエレベーターでの移動時間を短縮することができます。

 また、駐車場と自宅の窓やベランダが隣接していると、車からの荷物の運搬も楽です。


○下階に気を遣わない


 これも1階ならではですね。下階がないので周辺環境や騒音という点に置いて、気を遣う箇所が減ります。ただ、お隣さんには配慮しましょうね。


○専用庭など上階にはないスペースも


 1階の物件には、ベランダの代わりに「1階専用庭」として庭がついている場合があります。室内以外に趣味を持っている場合などは、この庭がとっても便利です。


 ガーデニング・家庭菜園に活用できるのはもちろんのこと、室内では保管しにくい物を置いておくのも有効です。著者は専用庭付き物件に住んでいるときは、車の冬用タイヤを庭に置いてました。


□1階の物件のデメリットと対策


○周囲の人の目につく


 一番はプライバシーやセキュリティーに関するものになります。どうしても通行人の目につきやすくなったり、防犯上の点から不安な面も出てきます。


 対策としては、オートロックや防犯カメラ、防犯向けの複層の窓ガラスが設置されている物件を選択することや、ベランダにタープなどの目隠しを設置するなどが有効です。


 「タープ」とは、主にアウトドアで使用する日よけのための屋根みたいなものです。昨今のアウトドアブームにより、いろんなお店で手に入りやすくなっています。


○湿気がたまりやすい


 1階は近くの建物などに日を遮られ日陰になりやすく、これにより湿気がたまりやすくなります。梅雨の時期に限らず、カビが生えやすい環境になってしまうので、日常的に除湿やカビ対策を怠らないことが重要です。


○虫が発生しやすい


 虫が苦手な人にとっては死活問題ですね...。特に梅雨の時期に発生するムカデや、夏場に発生するハチなど、害虫駆除に追われることになりやすいです。


 専用庭があったり、周囲や隣接する場所に田んぼ、畑などがあるとより無視が発生する可能性が上がります。


 著者は専用庭付きの1階の物件で、かつ周辺が畑に隣接しているというダブルコンボの立地で、梅雨の時期にムカデが大量発生しておりました。1日に多いときで3,40匹くらい駆除してたかな...


 対策としては、物干し竿に虫コナーズなどの虫除け剤を取り付ける、玄関や庭に粉末状の駆除剤をまくなど、防虫や駆除をこまめに行う必要があります。


□2階以上の物件の特徴


○眺望が良いことが多い


 やはりこれが一番の特徴でしょうか。上階になればなるほど、その可能性は高まります。


 現在はコロナ禍でありますが、花火大会を開催する場所の近くの物件だと、混雑に巻き込まれることなく花火が見れるのを売りにした物件などもあります。


○人目につきにくくなり、防犯性が向上しやすい


 上階になると、その分通行人の目につくという機会は減っていきます。また、1階と比べると防犯面でも安心できます。(もちろん上階だから窓の鍵を閉めなくていい、ってことにはなりませんが)


○風通しが良くなりやすい


 上階の物件は、周りの建物の日陰になることが少ないことから、日当たりや風通しが良い傾向があります。

 風通しが良いと換気もしやすく、洗濯物を部屋干ししても乾きやすいといったメリットもあります。


□2階以上の物件のデメリットと対策


○下階との騒音トラブルになる可能性がある


 上階の物件だと、お隣さんのほか下階の住人にも生活音などの配慮が必要になります。特に足音などは下階の住人にとって気になるところです。

 カーペットを敷くなどして対策を取るようにしましょう。


○家賃が高い傾向がある


 上階になるほど人気が高くなる傾向があり、それに伴い家賃も高くなりがちです。また家賃だけではなく、引越しの際にも上階の場合は上乗せで料金が発生することが多いです。


○日常の移動や災害時の移動に支障が出る場合がある


 上階になると、普段の買い物やゴミ出しでも階段やエレベーターを利用しなければなりませんし、階が上になるほど、そのための移動時間も増えます。一度の外出で用事をすべて完結させたり、ネット通販を活用するなどで工夫する必要があります。


 また近年では大雨や地震などの災害に見舞われることも珍しくなく、災害時にはエレベーターが利用できないといった可能性も出てきます。災害時のリスクや防災についても、日頃から留意しておくと良いでしょう。


□最後に


 両者のデメリットと一概に言っても、全く対策のできないことばかりではありません。重要なのは、「自身が対策ができないデメリットは何か」と「その対策できないデメリットをどの程度受け入れられるか」、「デメリットを受け入れてまで得られるメリットは何か」をよく考えることでしょう。


 周辺環境によっては、今回メリットとして挙げている特徴も享受できない可能性があるので注意が必要です。たとえば、上階に住んでも、周りに自分の住んでいる建物以上の高層マンションが建っている場合だと、眺望や日当たりの恩恵は受けにくくなります。