マンションオーナーの賃貸・引っ越しブログ

愛知在住、東京でマンションオーナーをしている著者の不動産賃貸や不動産投資についてのブログです。

賃貸物件なら築数年の物件を狙う!その理由とは?


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□「新築」、「築浅」、「築古」の意味


 賃貸物件を探しているときに気になる項目の1つが、物件の築年数です。巷では、「新築」、「築浅」、「築古」という用語で区別されていますが、この3つ、具体的にどのくらいの築年数を指すかご存知でしょうか?


 実は3つについて、明確な定義は存在しません。一般的には、「新築」とは築1年未満、「築浅」とは築5年以内程度、そして「築古」とは築30年以上程度であると言われています。


□築年数によって違いはある?


 築年数によってどのような違いがあるかーこれはご存知の方も多いかと思いますが、主に①設備・性能の違い、②害虫の発生しやすさ、③耐震基準の違い、といったことが挙げられます。築年数の浅い物件ほど、オートロックや宅配ポストなど設備も充実してますし、内装や外壁なども綺麗で害虫が発生しにくく、また災害時に強い傾向にあります。


 ③の耐震基準の違いについてですが、耐震基準については1981年改正前の旧耐震基準(震度5強の揺れで倒壊しない程度)と、1981年改正後の現行の新耐震基準(震度6強から7程度の揺れでも倒壊しないこと)が存在します。

 あまり築年数の古い物件だと、もしもの大地震のときに倒壊してしまうリスクがあるということは念頭に置いておいたほうが良いでしょう。


□「新築」がベスト!?ー「新築プレミアム」にご注意を!


 じゃあ、築年数の浅い「新築」の物件がベストなのでしょうか?たしかに設備は整っているし、綺麗だし、一見言うことなさそうです。が、新築の物件については「新築プレミアム」にも留意する必要があります。


 「新築プレミアム」、これは不動産投資の分野ではよく出てくる用語なんですが、賃貸物件探すときはあまり聞かないですよね。


 大ざっぱに説明すると、新築プレミアムとは「新築物件なので周辺の相場より家賃が高いですよ」ということ。なぜ新築だと高いのかという点については、物件の売買をするときに色々あるわけなんですが、今回は割愛ということで...


 極端な話、新築と築1年の物件があって、間取りや設備が全く同じ物であったとしても、新築物件のほうが家賃が高く設定されているということなんです。新築プレミアムは、最初の入居者が退去すると解除され、それ以降の入居に関しては周辺相場に即した家賃になります。


 そのため著者個人的には、「初めての1人暮らしや同棲なので、他人が住んだことのある物件なんて絶対嫌だ!」という強いこだわりがある場合を覗いては、そこまでこだわる条件ではないのかなと感じます。


□「築浅」物件は良いとこ取り!


 新築だと家賃が高いし、築古だと老朽化の面が心配だ...こうなったときにオススメなのが築浅物件です。


 築浅物件は築5年以内程度の物件になりますが、設備の面においては新築とさほど遜色ありません。近年出ている築浅物件だと、オートロックや宅配ポスト、インターネット設備、広めのお風呂など欲しい設備も整っています。


 また当然、建築されて数年しか経過していないので、内装や外壁もまだまだ新しい。家賃については新築プレミアムは解除されて割安。新築プレミアムから周辺の家賃相場に下落したとき、物件内容によりますがおよそ1〜2割程度下がる傾向にあります。


 賃貸物件を探すとき、特にそれが初めてのことであれば新築物件にこだわる気持ちもわかります。ですが最近は中古物件の需要の高まりもあって、建って数年程度の物件であれば綺麗なところも多いです。

 

 新築や築浅の話ばかりしましたが、築古物件にだって広い部屋を安く借りられる、というメリットもあります。要するに、メリット(広いきれいな部屋、最新の設備、家賃が安いなど)の大きさと、デメリット(古い設備や内装、災害時のリスク、家賃が高いなど)をどこまで許容できるか、これらを考慮することで、あなたにとってより理想的な物件にたどり着くことができます。