マンションオーナーの賃貸・引っ越しブログ

愛知在住、東京でマンションオーナーをしている著者の不動産賃貸や不動産投資についてのブログです。

賃貸物件の「駅近物件」と「駅遠物件」ーそれぞれのメリット・デメリット

 
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 賃貸物件を探すにあたって、「駅までどのくらいの距離か」は重要な要素の1つです。いわゆる「駅近物件」は人気のある物件ですが、すべての人にとってオススメというわけではありません。


ここでは、駅から近い「駅近物件」と駅から離れている「駅遠物件」のそれぞれメリット・デメリットについてお伝えします。


□「駅近物件」のメリット・デメリット

 

 そもそも駅近物件とは、一般的に最寄駅が徒歩10分以内にある物件のことを指します。ちなみに徒歩1分は、距離にして80mを指していますので参考までに...


 駅近物件のメリットとしては、主に以下の点が挙げられます。


<駅近物件のメリット>


①通勤・通学時間が短縮される


 やはり1番のメリットはこの点でしょう。移動時間が短縮されるということは、家で過ごす時間をより多くできることにつながります。また徒歩1分などの超駅近物件だと、雨の日など天候不良のときも困ることが少なくなります。


②生活に便利な施設が多い


 最近の駅には、スーパーや日用品店が併設されているところが多くなっています。こういった駅併設店舗は、仕事帰りに寄って買い物すると行ったときに大変重宝します。


 駅ビルに入っている店舗は、車で行こうとすると駐車場が有料のところが多いですが、通勤で使う駅ならば定期券も持っているでしょうし、持ち出しなしで利用できるのもありがたいです。


③夜道の不安が軽減


 駅周辺は人通りが多く夜遅くでも明るいですし、何より家までの距離も短いので、夜道を帰宅するときの不安が軽減されます。


<駅近物件のデメリット>


①賃料が高い


 やっぱり利便性と賃料は比例します。また駅近物件の場合、駐車場の料金も割高か、そもそも駐車場がなく自分で探さないといけないという物件も多いです。


 特に最寄駅が主要駅であったり、特急や快速が停まる駅だったりするとさらに値上がりします。電車を利用する頻度はどのくらいか、電車でよく行く場所(職場など)は快速や特急で行く必要があるか、各駅停車との時間差はどのくらいか、なども考慮して選択する必要があります。


②騒音が気になる


 駅が近いということは、電車の音などもそのぶん耳に入ってきやすいということになります。また、駅周辺にはお店が多いですが、言い換えると夜遅くまでやっているお店があると、それだけその店の利用者の声なども聞こえてきます。


 また、電車の警笛に毎回驚くという方もいらっしゃるようです。著者は、実家が目の前に線路が走っているところだったので日常茶飯事で慣れてましたが...


③交通渋滞が起きやすい


 これは、「平日は電車を利用し、休日は車を利用する」という方にありがちですが、駅周辺では土日に催し物をすることもあり、休日に道が混雑します。


家のすぐそばの道が駅までつながっており、休日は交通量が多いためなかなか車が出しづらい、なので休日もなるべく徒歩や電車を利用しよう、となってしまうと、そもそも高い駐車料金を払って車を置いている意味がなくなってしまいます。


□駅遠物件のメリット・デメリット


<駅遠物件のメリット>


①家賃が安い


 やはり駅から遠い分、家賃が安くなります。また、それに伴って駐車料金も安くなります。駅遠物件を考えている方は車を所有しているケースも多いですし、この点は大きいです。


 著者は一時期、駅遠物件に住み通勤のため最寄駅近くに駐車場を借りる、という生活をしていましたが、自宅の駐車料金が月3000円に対して、駅近くの駐車料金が月12000円でした!!


 また家賃が安いということは、想定していた予算でより広い部屋に住めるチャンスがあるということにつながります。


②日当たりを確保しやすい


 駅近物件と比べて、駅遠物件ではそれほど家同士が密集していません。また、高層ビルやマンションが建設されている可能性も低くなるので、日当たりが比較的確保しやすくなります。


 日当たりの効果って割と大きいんですよね。単に日当たり悪いと洗濯物乾きにくいってだけではなく、気持ち的にも沈みやすくなってしまうんですよ...


③緑が多いなど住環境が良い場合が多い


 駅遠物件の近くには、大きな緑地公園など緑豊かな場所がある可能性が高くなります。人もそこまで密集してませんし、休日ゆったり過ごしたりできます。


 また最近は、郊外型の店舗も増えてきているので、場所によっては「店がないから不便だ」というのもなくなります。


 著者が以前住んでいた駅遠物件では、車で行けるところに大型ショッピングセンター、徒歩で行けるところにスーパーやホームセンター、飲食店があったので全然困りませんでした。


<駅遠物件のデメリット>


①通勤・通学が不便になることが多い


 これが一番のデメリットですね。特に電車通勤などの場合、そもそも駅まで行く移動時間も加算されるので、毎日のこととなるとしんどくなるかもしれません。


 仮に家の近くにバス停があっても、バスは時間が読めないため時間に余裕を持って移動する、すると結果的に所要時間は増えてしまいます...


 あとバスは、夜の最終便が早いところが多いです。仕事だと繁忙期とかもあったりするので、


「繁忙期に帰りのバスがなくて家に帰れない!しかたないから、タクシーで帰るか...」


という、何のために残業代を稼いだのかわからない、悲しい状況になりかねません。というか、著者がそんな体験しました(泣)


②夜道が不安


 駅まで自転車で移動するという方にありがちなデメリットがこの点です。やっぱり郊外、駅からどんどん離れてくると人通りや明かりも少なくなり、夜道が不安になってきます。。


③天候不順のときに大変


 これも主に駅まで自転車で移動するパターンですね。駅から遠いと、急な雨などが降ったときには帰宅するのに四苦八苦することも。梅雨の時期など断続的に雨が降る時期には、そもそも自転車で移動するのが億劫になり、バスの利用や車で移動してコインパーキングを利用することにも。そうするとコストがかさんでしまいますね。


 また地域によっては川向う(駅遠物件のほう)は雪が降りやすく、川手前(駅のほう)までは雪が降りにくいというところも。バスや車で移動する場合にも、雪が降ってしまうと相当なタイムロスが生じてしまいます。

 

□駅近物件・駅遠物件が適しているケース


 以上のメリット・デメリットを踏まえて、まず駅近物件が適しているのはこのようなケースかと思います。


<駅近物件が適しているケース>


・通勤・通学で電車を利用する

・部屋は多少狭くてもいいから、利便性を重視したい

・車を所有しておらず、休日も電車を利用する

・いわゆる転勤族で、また引っ越す可能性がある


一方で、駅遠物件が適しているのは以下のようなケースです。


<駅遠物件が適しているケース>


・通勤などは車だけで完結する

・広々とした家でゆったり過ごしたい

・普段の生活に車を利用している

・人混みが苦手

 

 駅近物件は物件価値は高くなりますが、場合によっては必ずしも「住みやすい」とは限りません。自分自身の「住みやすさ」、優先事項は何なのかをしっかり考えたうえで、希望の物件を探していきましょう!