マンションオーナーの賃貸・引っ越しブログ

愛知在住、東京でマンションオーナーをしている著者の不動産賃貸や不動産投資についてのブログです。

「失敗」とは何かを考える


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 以前ブログで、「不動産投資に失敗しやすい人」というテーマで記事を掲載しました。

 不動産投資においても「成功」、「失敗」という概念がありますが、これは実は投資家それぞれによって、認識が異なる場合があるのをご存知でしょうか?

 失敗しないためには、失敗の定義を明確にしておくこと、今回はこの点についてまとめていきたいと思います。

 

 

□「失敗」ってなんだ?

 失敗の定義を明確にするというのは、何も別段珍しいことではなく、言い換えれば損失を被った場合の撤退基準や物件選びの際の判断基準として活用するものになります。

 

 あなたが不動産投資で「失敗」と思うことはどういったものでしょうか?

 

・毎月の収支がマイナスになっている

・購入した時よりも売却する時の方が価格が下がっている

 代表的なものはこの二つではないでしょうか。

 

 一方で、月々の収支がマイナスでも次のような考え方をする人もいます。

 投資目的であろうと、不動産を新築で購入した場合には団体信用生命保険、いわゆる「団信」と呼ばれる保険に加入することになります。団信についての説明は今回は省略しますが、ざっくりまとめると、不動産の購入者が死亡などした場合に、その遺族が残りのローンなしで不動産を相続できるという保険です。

 また取得した不動産については、主にローン完済後だと自分で住むこともできます。

 生命保険のような保険の加入と、数十年後(老後)に自分が住むことのできる場所の確保、これらの効果を毎月1万円少々で得られるならばメリットがあるだろう−主にサラリーマンや公務員という購入層でこのように考える人もいます。

 もちろん、マイナスは出ないに越したことはないとは思いますが、失敗の定義が人によって異なることはお分かりになったでしょうか。そしてこの失敗の定義の違いが、不動産を選択するときの基準にも影響を及ぼしてくるのです。

 月々の収支のマイナスが失敗と捉える人にとっては、マイナス収支が継続する時点でその不動産の購入は失敗と言えるでしょう。一方でマイナス収支でも、得られる効果によりプラスであると捉える人ならば、その時に言う失敗とはその効果を受けられなくなる、不動産を活用できなくなる状況が生じることではないでしょうか。例えば、ライフスタイルが変わり別の住居が確保できたため不動産が不要となった場合などです。

 前者のケースだと、とにかく購入コストがなるべく低くかつ利回りの高い物件(そのぶんリスクも高くなる)を選択することになりますし、後者のケースだと必ずしも高い利回り、高いリスクを追求する必要はなく、場合によっては新築物件の投資も視野に入れることができるでしょう。選択肢が広がることは、それだけ不動産投資に取り組みやすくなったり物件の確保がしやすくなったりします。

 

□まとめ

 いかがでしたでしょうか。不動産投資の情報をネットなどで収集していると、ほとんど全てのケースが「収支がマイナスを」失敗と定義するのを前提に情報が掲載されています。

 だから「○○投資はすべきではない」、「●●投資が絶対にオススメ」などと決めつける記事が多いのです。

 

 しかし失敗の定義は一義的ではないため、あなた自身が失敗をどのように考えるか、しっかりまとめておく必要があるのです。