マンションオーナーの賃貸・引っ越しブログ

愛知在住、東京でマンションオーナーをしている著者の不動産賃貸や不動産投資についてのブログです。

賃貸物件の初期費用「敷金・礼金」について見る


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 以前のブログで、毎月支払う金額は重要なため要チェックとの記事を掲載しましたが、初期費用についても注意しておく必要があります。

 敷金や礼金以外にも、物件によって初期費用として支払わなければならない項目はさまざまです。今回は、そのような初期費用について書いていきます。


□敷金・礼金という初期費用


○敷金・礼金って何?


 初期費用として支払う代表的な項目がこの2つです。そもそもこの2つ、何のために支払うのでしょうか。


 敷金とは、家賃の滞納や部屋を損傷した場合の修理費などの担保として、先に預けておくお金です。「預けておく」なので、契約を終了して部屋を退去するときに、上記の仮犬氏の債務分を差し引いた残りの分は戻ってきます。

 だいたい家賃の1ヶ月分を支払う場合が多いですが、最近は敷金ゼロの物件があったり、またペット可の物件でペットを飼育する場合にはプラスアルファの敷金が必要な場合もあります。


 なお最近では、敷金に対して「償却○割」という記載がしている物件もあります。これは、借りる時点で「敷金の何割は返ってきませんよ」という特約になります。将来の債務学を予め確定しておこうという趣旨ですね。

 たとえば、「償却5割」なら、どんなに綺麗に部屋を使っても、敷金の半分は戻ってこないということになりますし、「償却10割」ならそもそも全部戻ってこないです。

 最近では償却10割の代わりに、「修理分担金」という名目で負担ガッ必要な物件もあります。


 いっぽう礼金とは、文字通り大家さんに対して、貸してくれてありがとうというお礼の意味合いで支払うものです。お礼の意味なので、部屋を退去するときに戻ってきません。

 こちらも家賃1ヶ月分相当のところが多いですが、ゼロの物件もあります。


□敷金・礼金ゼロでも注意!


 敷金・礼金がゼロの物件であっても、その他の初期費用に目を向けてみましょう。


 物件によっては、敷金の代わりに「保証金」という名目で費用負担を求められることがあります。そのほか、「クリーニング代」として費用が発生することもあります。クリーニング代はおよそ広さ1㎡あたり1000円くらいが目安になります。エアコンがあれば1台7,000〜8000円程度です。

 敷金・礼金がゼロであっても、ある程度の初期費用は必要になります。 


 また敷金・礼金ゼロの物件に限られませんが、「鍵交換代」も初期費用として求められることが多いです。最近では防犯上の理由から、退去者が出るとその都度鍵を取り替えるところも多いです。

 鍵交換代は、「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」という国土交通省が定めるルールにおいては、賃貸人が負担することが妥当とされていますが、このガイドラインに法的強制力はありません。その点を強調しすぎるとそもそも入居を断られることになりかねないので、あくまで貸主との交渉次第と捉えておくほうが良いでしょう。


□最後に


 今回は敷金・礼金やその他の初期費用について記載しました。結局のところ、敷金は借主の債務の担保という性質があるため、敷金がなくてもその他の名目として負担が生じることが多いです。あらかじめ負担する費用がわかるというメリットがある一方、どんなに部屋を綺麗に使用しても負担が生じるという面があります。


 これに対して礼金はゼロのところも最近は多いので、物件選択時になるべく避けることをオススメします。そもそも礼金は何に対するお礼かというと、賃貸物件が少ない時代に「貸してくれてありがとう」という意味で支払っていたのが由来です。

 賃貸物件が十分に供給されている現在においては、必要性が薄れつつあるのかもしれませんね。(将来的にはまた需要と供給のバランスが変動するかもしれませんが...)


 1回だけの支払といえども、賃貸を借りる際には引越し代など賃貸以外のことでお金が必要なことも多いです。なるべく初期費用を抑えつつ、条件に合う物件を見つけていきたいですね!